博士号を取る為に奨学金を借りてバイトもしつつ、研究を進めていたが、年次が上がるにつれて、研究の為の時間が増えていき、バイト出来る時間が無くなっていった。

しかし、大学院生生活はお金がかかる。学費は年60万以上かかるし、博士号を取る為には学会発表も必要となる。

学会発表する為には最低1万円以上の登録料が必要となるし、現地への旅費も必要となる。更に、国際学会での発表も数回必要であり、海外旅行の旅費も必要となる。

そういった必要経費を捻出する為にクレジットカードのリボ払いを使うようになった事が全ての間違いだった。

確かに月々の支払いは一定になり、生活は一見安定したかのように見えた。その実、増え続ける借金も、将来働いて返せば良いやなどと楽観的であった。大学院を無事卒業することはできたが、大学の教員になる事はできず、一般職に就くことになった。

その頃には借金は200万程度まで膨れ上がっていた。奨学金と合わせて月の返済は12万を超えた。手取りの半分以上を失えば、生活が成り立たなかった。

だからまたリボ払いで支払うようになった。払っては借り、払っては借りを繰り返し、借金は減らず、利息を返すだけで精一杯。

5年経った今でも借金はほとんど減っていない。無計画に借金を繰り返し、リボ払いを使い続けた結果、夢も無くし、借金を返すだけの人生が残った。